UKショック(職)! 有給休暇消化率って何? 100%以外に有るの!?

私がイギリスで働き始めて一番驚いたのは、有給休暇です。皆、当たり前の様に休暇を取ります。というか上司も有給を取らずにいると、いつ取るのと聞いてきます。有給の理由など、もちろん何でも有りです。というか理由を説明する必要も有りません。むしろ「何処行くの?あぁ、あそこは僕も行ってきたけど、このスポットがお勧めだよ」的な会話になります。

 

有給は全スタッフが全日数使うのが前提

私もマネージャーとして働いていますが、スタッフが出来るだけ休暇を被らないようにだったり、忙しい時に複数人が同時に取らないように有給休暇のスケジューリングをするのも仕事の一つです。採用面接の時に、休暇の予定を話してくる強者にも遭遇した事も有ります。

日本だと「仕事に支障が出る」「同僚や取引先に迷惑が掛かる」と言った理由で有給が取りづらいという話も有りますが、こちらは基本的に有給休暇を100%全員が取るという前提で採用し仕事を割り振りスケジューリングします。同僚も取引先も皆有給取るので誰も文句言われません。

基本的には、20日(有給)+8日(祝日)の合計28日が最低ラインとなっており会社の規定によってもっと多い会社も有ります。私の勤め先の場合は、勤続年数によって有給が増える仕組みになっています。

 

有給休暇は正社員だけではない!

有給は働く人が持つ権利なのでフルタイム(正社員)ではなくても取れます。なのでワーホリや学生でバイト感覚で仕事をしている場合でも働いた時間や日にちに応じた有給を貰えます。(もしくれなかったら違法です。)

最近では、ウーバーの運転手まで有給の対象になり話題になっています。

 

有給休暇は長期で取る!!

有給休暇は、基本長期で取ります。2週間とか短くても1週間は取ります。またヨーロッパではなく遠い国からの移民の場合は、一ヵ月一気に取る事も有ります。インド・スリランカ・中国・東南アジアなどのアジア系はヨーロッパより飛行機代も高く行き来するのが簡単ではないので。

もちろん、個人的な用事で1日だけ有給を取る事も有ります。会社の規定にもよりますが、風邪や病気で休む場合はSick payを利用して休み、有給を使わない人も多いです。

 

有給休暇は休暇で有るから、まるで電話は取らない!!

有給休暇は休暇なので、皆仕事をしません。日本だと有給取ってるのに電話してくる上司とか、取引先いますよね。

イギリスでは、基本的に電話取りません。メール返信しません。電話は留守電になっており、メールは自動返信で「〇日頃に帰るのでその時に返信します。急用で有れば、会社に連絡してください。」に設定します。仕事用のWhatsappグループを抜けて休暇に行く人もいます(苦笑)

なので、休暇と言いつつ仕事するのではなく、本当にゆっくりリラックスします。

 

因みに、イギリスの有給休暇消化率を調べてみると89%(2019年)でした。え!?100%じゃないの?と驚きました。誰だ、休暇取ってない人? スペインやドイツは100%、流石です。日本は50%、多分祝日も入れてるんだと思います。

2020年の有給取得消化率はコロナで何処にもいけなかったり、失業や休業があったりで大分本来の状況とは違うデータになっていますが、参考までに下記サイトを。バックナンバーで過去の年の状況なども載っています。