イギリスの教育制度 概要とツッコミ

2011年に渡英した当時3人の子供がそれぞれ5歳、3歳、0歳でした。この10年間をイギリスで子育てして来ましたので、今回はイギリスの教育制度の概要を伝えたいと思います。

 

義務教育:

イギリスの義務教育は5歳~16歳(イングランドは18歳に変更)です。

Primary school(小学校):6年、(6~11歳)

Secondary school(中学・高校):5年、(12~16歳)

この11年間が義務教育となります。

 

Primary schoolは、Infant schoolとJuniour schoolに分かれて運営されている学校も有ります。

Secondary schoolは、Comprehensive、Grammar school、Public schoolが主にあり、他にも特殊な専門学校や宗教学校なども有ります。殆どの学校がComprehensiveで公立学校。Grammarも公立ですが、成績の良い人が行く進学校。行く為に試験が必要です。そして、Public schoolはパブリックだからこれも公立かと思いきや1年の学費が200万~2000万円くらいするバリバリの私立やないかぁ!!!(ツッコミ1)有名なのはイートン、ラグビー、ハロウなど。 なぜ私立なのにPublic schoolというかは、この学校はパブリック(公的)の為に尽くすエリートが通う場所だからなんだとか。

という事で慎ましい我が家では、とてもじゃございませんがPublic schoolには入れられそうに有りませんし、寄宿舎じゃやなくて一緒に住みたいし。

という事で子供の学校は自分達が自転車で通える距離、最低バスで通える範囲の地元のGrammarを目指す事に。では、どうやって入るかと調べてみると11plusという11歳の時に受ける試験があるという。でも学校のサイトをもっと詳しく読んでみると、学力試験で受かるのは全体の25%!? 他の方法って何だろう。音楽試験で10%。フムフム、あとの65%は!? 

家が近い人、学校のスタッフの子供、学校に兄姉が通っている人などって、、、なんでやねん!(ツッコミ2)と思うのは日本人の感覚か。家が近い人をいれるってのは地域との協調を大切にし、スタッフの子供や学校にいる兄姉をいれるのは学校へのロイヤリティが高まるしね。

という事で良き学校の近くの家は値段が相場以上になる仁義なき戦いが行われ、良いカトリック学校に通う為に信じてもいない教会に通うなども起きるという。

 

義務教育以前:

Nursery(保育園、幼稚園):0歳から。

Reception:4歳から。

Nurseryは0歳から入れるところと2・3歳から入れるところが有り、義務では有りません。ただ共働きが多いイギリスではNurseryに預ける人も多いです。保育料は掛かりますが、国や自治体が3歳からは〇時間無料になるという制度やサポートが有ります。

またベビーシッターやチャイルドマインダーを使う方もいます。でもベビーシッターが1時間2,3千円するのが相場で、子供を預けて働いたお金がベビーシッター代に消えるという不思議な状態が起こるんだと話す隣人へ一言。計算しろや!!!(ツッコミ3) 時給計算だけでなく、税金・保険料・年金とか調べて手取りを計算しようぜ。

 

Receptionは小学校に入る前の準備教室で、小学校が運営しています。なので小学校は実質ReceptionからYear6までの7年となるところも多いです。

 

義務教育後:

義務教育(スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)が終わる16歳以降は就職・進学などに分かれます。

イングランドは18歳まで義務教育なので、下記の選択になります。

1.シックスフォーム

2.教育を受けながら見習いで働く

3.定時制学校か職業訓練を受けながら、週20時間以上ボランティア活動もしくは働く

因みに、イングランドの義務教育が18歳になったのは、ニートの問題が有ると言われています。NEET(Not in Employment,Education or Trainning)

大学進学を目指す人は、だいたい1番のシックスフォームに進学しA-Levelという試験を受けて進学を目指します。

 

という事で今回は簡単にイギリスの教育制度の概要とツッコミに関して記事を書きました。っておい、ツッコミ3回しかしとらんやないかぁーーーい!!!(ツッコミ4)